Fate / other night

 

 

              3 / vs Berserker

 

 

 それは、山だった。

 坂の上に鎮座する、灰色にして(くろがね)、あらゆる理念あらゆる観念あらゆる理屈を全て叩き潰さんことを体現する暴力の山。

 その足元には一人、場違いな笑みを浮かべる白い少女が居る。

「バーサーカー……!」

 凛の口から、噛み殺した呻きが漏れた。

 それが耳に届いたのか否か、少女はにこりと微笑んだ。

「初めまして、リン。私はイリヤ。イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。貴方ならもちろん知ってるわよね?」

「――――」

 ぎり、と凛が歯を噛む音がここまで聞こえた。

 士郎は呆然と、坂の上の少女を見上げる。雪国の生まれであることが容易に知れる白い肌、月光に染まる白銀の髪。両の瞳は赤く、人でないと思わせんばかりに赤く、

 

「――――あ」

 

 小さく、士郎は声を漏らした。

赤い。

赤い、その目が、何故か。

 

「お兄ちゃんと会うのは二度目だね」

 笑みを。年相応の微笑みを浮かべるイリヤが、そんな事を言う。

「イリヤ――――イリヤっていうのか、おまえ」

 自分でも分かるほどにかすれた声。

 その原因が何であるのか、それこそ考えるまでもない。

「ええ、そうよ。会えてよかった」

 驚き。

 過去に味わった如何なる驚愕より強いそれが、がつんと頭を揺らしている。

 イリヤはスカートの端を掴み、軽く頭を下げる。

 そうして顔を上げたイリヤは、安堵するような表情を浮かべたあと、

 

「じゃあ、やっちゃえ。バーサーカー」

 

 迷いも淀みも無い声で、傍らの嵐を解き放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 世界が震えた。

 枷を解かれた暴力の塊は、主の命に従い無骨な石斧を振りかぶり咆哮を上げながら迫ってくる。

 イリヤ。イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。

 彼女について考えることは山のようにあるのだけれど。

 いま選択を誤れば、死ぬことは明らかだった。

「――――セイバー!」

「アーチャー……!」

 呼びかけに応じ、二人のサーヴァントが具現する。セイバーの腕には既に杖と剣が、アーチャーの手にはいつか見た白と黒の双剣が握られていた。

 黒いコートと赤い外套のサーヴァント。二人は己の得物をしかと握り、迫り来る暴風を迎え撃つ。

 狂った戦士はその巨体に似合わぬ俊敏な動作で、立ちふさがった二色の駒を打ち砕かんと石斧を振るった。

 轟音。続いて、鋼を打つ鉄の音が数度。

 バーサーカーが石斧を振り下ろした場所には穴が開いていた。爆撃でも喰らったかのように地面がえぐれ、周囲のアスファルトが捲れている。それを回避し、各々の剣を振るっている二人のサーヴァント。どうやら先の一撃は回避できたらしい。

 しかし。

「何よ、アレ……!」

 気のせいか、青ざめた顔で凛が呟く。

「あんなの反則じゃない。レベルが、ううん、ステージが違う……!」

 凛の呟きはもっともだ。確かにあれは、あのサーヴァントは次元が違う。

 

「■■■■■■■■――――――――!!」

 

 バーサーカーの咆哮が空気を、世界を震わせる。

同時に振るわれた石斧は横薙ぎにセイバーを狙い、セイバーがそれを退いて躱すと、狂戦士の斧はそのまま続いてアーチャーを狙う。アーチャーは大きく飛んでそれを回避し、返礼とばかりに双剣をバーサーカーの肩口めがけて振り下ろすが、陰陽の双剣は鋼の肌に傷一つ付けることも出来ず弾かれる。

そして一瞬無防備になったアーチャーを、バーサーカーは石斧を持たぬ逆の手で地面に叩きつけた。

「が……ッ!」

 背中から受身も取れずアスファルトに()()()()される(・・・)アーチャー。

止めを刺さんとバーサーカーは石斧を振り下ろすが――――僥倖、アーチャーの回復がほんの数瞬だけ早かった。アスファルトを無様に、しかし必死に転がるアーチャーのすぐ傍らを石斧が砕き、その衝撃を利用してアーチャーは立ち上がり構えを戻す。

バーサーカーの視線が己の攻撃を逃れたアーチャーに向けられ、その瞬間、セイバーの白刃がバーサーカーの巨体を袈裟に凪いだ。

しかし、その刃すら鉄の山には傷一つ付けることも出来ず――――蝿でも追い払うかのように振るった石斧が、セイバーを弾き飛ばした。

「セイバー――――!」

「ちょ、衛宮くん待ちなさい……!」

 豪快に弾かれたセイバーの元に駆け寄ろうとして、それより一瞬早く凛が士郎の腕を掴んだ。

「な――――」

「バカ、落ち着きなさい! 分からないの、ここで出て行ったら死ぬわよ……!?」

 何をするんだ、と続けようとした士郎を遮って凛は叱咤する。その目はこちらを見ていない。凛の瞳は勝機を探そうと、バーサーカーと己のサーヴァントを凝視している。見当たらないのならば探し出し、見つけたのならそれを指示する機会を逸しぬように、あらん限りの注意力と集中力で戦場を見つめている。

「――――」

 必死で、そう、全身全霊を持ってバーサーカーを倒さんと、アーチャーを生かさんと思考を廻す凛の姿を見て、何かがすとんと腑に落ちた。

 バーサーカーは石斧を振るっている。その巨体、その巨剣の攻撃は、一撃一撃がミサイルの直撃めいた破壊の塊だ。直撃を受ければ、如何にサーヴァント、如何に英霊であろうと関係なく、この世界から乖離させられるに違いない。

 

「■■■■■■■■――――――――!!」

 

 だから、それを喰らったら終わり。ゲームのリセットじみた明白な結果だ。

 そんな一撃の嵐を、ミサイルの乱舞をアーチャーは両の双剣だけで耐えている。いや、耐えている、というのは間違いか。バーサーカーの一撃は、たとえアーチャーといえど受けきることなど出来ない。

 アーチャーは狂戦士の攻撃を受けることなく流している。否、それすら稀だ。アーチャーは痩身に似合わぬ身のこなしでバーサーカーの空振りを誘発し、触れれば終わる石斧の切っ先を数寸、いいやそれ以下の距離で回避する。

 凛はそんなアーチャーの動作を見据えながら、必死に策を廻しているようだ。どうすればこの場をやり過ごすことが出来るのか、どうすればアーチャーを死なせないで済むのか。そのための策を必死になって思考している。

 愚かだった、と士郎は己を恥じた。サーヴァント同士の戦いに、ただの魔術師が、それも半人前の自分がちょっかいをかけて事態が好転する筈もない。だから自分に出来ることは、そう、凛と同じように現実を見据え最高の一手を最高の機会に展開すること。

 

(ああ、それと、もう一つ)

 

 士郎は足を止め、石斧と共に暴れ狂うバーサーカーをしかと見据えた。その視界の端で、ゆっくりと、だがしかと立ち上がるセイバーの姿を捉えながら。

 

(マスターである俺がサーヴァント(セイバー)を信頼しなくて、どうするっていうんだ)

 

 セイバーが、バーサーカート同じようにサーヴァントであるセイバーが、そんな簡単にやられる筈が無い。

 それを忘れていたことが、セイバーの力を信じられなかったことが、他の何事よりも愚かだろう。

「セイバー」

「……ええ、大丈夫よマスター。結構効いたけどね」

 苦笑交じりにそう言って、セイバーは両の足で毅然と剣を構えた。

 杖と剣を構えたその姿はあまりに凛々しくて、どんな困難も瑣末ごとと思ってしまいそうになる。

「セイバー」

 いや、きっとそれは事実。

 セイバーが居るのなら、自分はきっと間違わない。自分が選び、セイバーが選んだ選択ならば、それは絶対に真実で正しい道の筈だ。

 

 

「■■■■■■■■――――――――!!」

 

 

 バーサーカーの咆哮が耳に届く。

 けれど、不思議と――――それが、さほどの脅威とは感じなかった。

「アーチャーの手助けを。おまえなら出来るだろ?」

「ええ、当たり前よマスター……!」

 士郎の言葉を受け、セイバーは笑みと共に疾駆を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このサーヴァント(バーサーカー)に持続力という言葉は存在しないのかと、凛は本気でそう思った。長身のアーチャーすら軽く上回る上背と、隆々と盛り上がった筋肉。鈍重そうな姿に似合わず行動は素早く、振り回される石斧は怪力と素早さが相成って一撃必殺めいた凶器と化している。全ての一撃にそれだけの力が込められていながら、バーサーカーの勢いは決して衰える様子を見せない。

 赤い外套の弓兵は、そんな必殺、否、抹殺の一撃を辛うじて躱し、辛うじて流している。アーチャーとてバーサーカーと同じ英霊、サーヴァントに違いない。直撃を――――直撃さえ受けなければ、そう簡単にやられはしない。

(でも、それだけじゃあ)

 凛は苦々しい思いで唇を噛んだ。分かっている。このままでは負けるのはアーチャーの方だ。確かにアーチャーはあらゆる攻撃を躱し、流しているが、それはアーチャーの眼力に依存した拙い拙い綱渡りに過ぎない。些細な横風、気にも留めなかった雑音(ノイズ)があっけないほど簡単に命取りになる。

(これは、私のミスだ)

 魔術は使えない。自分が習得した宝石魔術の狙いは大味で、接近戦を繰り広げるアーチャーを援護しようと思えば、間違いなくバーサーカーと共にアーチャーをも巻き込むだろう。

 

「■■■■■■■■――――――――!!」

 

 狂戦士が咆哮と共に石斧を振るい、舗装された道路に爆撃の跡めいた穴を残す。

 それを掻い潜ったアーチャーは双剣でもってバーサーカーに切りかかるが、それに意味がないことなど彼自身よくよく理解していよう。

 白と黒の刃は何度となくバーサーカーの皮膚をなぞり、切り裂かんとするが、未だに一度たりともバーサーカーは傷を負っていない。

 それも当然。

 だって彼は弓兵だ。彼の本来の武器は弓であるべきで、双剣はおまけのようなもの。

 確かにその“おまけ”でバーサーカーの足止めをしうるのだから、彼の実力は正直言って計り知れない。

 けれど、それでもやはり。

 弓兵が狂戦士を倒そうというのなら、彼は弓を使うしかないのだ。

 しかしその機会は既に失われた。仮にいまこの瞬間アーチャーが戦場を離脱し、弓を構え矢を番えたとして、その間にバーサーカーの石斧がこの身体を切り裂き、いや、切り潰すだろう。

(判断の時期を逸した……!)

 ぎり、と凛は握り締めていた拳に力を込めた。そう、これは自分のミス。自分が弓兵のマスターであるというのなら――――自分は、バーサーカーを目の当たりにしたその瞬間、彼に離脱を命じるべきだったのだ。弓兵は弓兵らしく、弓でもって戦うことを命じるべきだったのだ。

 それを誤ったのは、本当にもう、怒りたくなるくらいの失策。

 だが、怒るのは後回し。自分を叱咤するなんていつでもできる。

 いまはただ、この戦いを切り抜けるのが至上の命題。

(絶対――――絶対、死なせないからねアーチャー……!)

 凛はもてる意識を総動員して、たとえ砂粒程度だとしても、何処かにあるはずの勝機を探すため戦況を凝視して、

 

 

 ぞくりと、首筋が粟立つのを感じた。

 

 

「――――」

 声が出ない。目前で繰り広げられる赤と灰色の戦いを見据えながら、その意識はこの瞬間どこかに行ってしまった。

 覚えている。遠坂凛は、この感覚をとてもよく覚えている。

 

 絶対的な恐怖。

必然的な悪寒。

決定的な恐怖。

 逃れることなど夢のまた夢、不現実の中の不現実。

 相対した者を、ありとあらゆる道理を越えて必殺するという、その感覚。

 

 忘れる筈がない。

 

 これは――――この恐怖(・・)は、ランサーが彼の魔槍を構えたときに感じたものと、同質の感覚だ。

 

 僅かに首を動かし、そちらを見やる。

 この気配の根元。月夜に光る刃よろしく、冷たく美しい切っ先を構えた、黒いコートのサーヴァント。

 セイバーは笑っていた。冷たい夜風に髪を靡かせながら、目の前にそびえるバーサーカーという灰色の山も、それが振るう台風めいた破壊の嵐も、その全てが些細な抵抗であるかのように、静かに微笑を浮かべていた。

 その手に握られているのは、バーサーカーの一撃を代わりに受けて砕けることも曲がることもなかった一振りの魔剣と、みすぼらしい双蛇の杖。

 セイバーは杖の、魔剣の切っ先を躊躇うことなくバーサーカーに向け、

 

「“万難排す絶対の剣(クラウ・ソナス)”」

 

 短い呟きと共に、宝具を開放した。

 

 

 

 

 

「“万難排す絶対の剣(クラウ・ソナス)”」

 小さな声で、セイバーが何かを呟いた。

 短い単語。ただ、その言葉に魔術の呪文めいた感覚を覚えたのは果たして間違いか。

 セイバーは構えた剣を、何の淀みもなく横に振るい、

「――――な」

 士郎と遠坂は、同じように驚きの声を上げていた。

 吹き飛ばされたセイバーと、アーチャーを攻め続けるバーサーカー。両者の距離は一足刀を軽く超越しており、両者は明らかに間合いの外に居た。

 しかし。

そんな事実を軽く塗り替えるかのように、セイバーが剣を振った瞬間、バーサーカーの両腕が身体から切り離され夜空に舞った。

 

「――――嘘」

 

 呟きは、それまで余裕の笑みを浮かべていた白い少女のもの。

 イリヤは姿を見せたときから一歩も動かぬ姿勢のまま呆然と、いや、子供のようにきょとんとした顔で両腕を失った己のサーヴァントを見ていた。

 鉄の腕が中に舞い、そして、言葉の通りそれが鉄柱であるかのような音と共にアスファルトへと落ちる。

 

 その瞬間。

 

 僅かに、だが確かにバーサーカーの攻撃が止んだその刹那に、アーチャーが地面を蹴っていた。赤い外套の騎士は躊躇うこともなく夜空に舞い、バーサーカーの肩を蹴り上げ更なる高みへと身を躍らせる。

 その手の中に、黒い、光沢のない弓が握られ、

「下がれ、凛!」

「――――」

 アーチャーの叱咤を受け、凛は半ば以上飛びのくようにしてバーサーカーから更に距離を取る。

 赤い弓兵は夜空にその外套を靡かせながら、何処からか取り出した弓を構え弦を引く。だがそこに矢は無く、ただ弓だけでアーチャーは何を射ろうというのか。

 

 

「■■■■■■■■――――――――!!」

 

 

 バーサーカーが吼える。

 月を背後に、夜空から己を射ろうと、否、爆撃しようとする赤い騎士を威嚇する。

「――――」

 だから、凛は気付いた。弓を構え、矢がないと言うのなら、次にすることは一つではないか。

「士郎、セイバー、下がりなさい……!」

 自分よりかは戦場に近い場所にいる二人に、凛は掠れた声で叫ぶ。

 二人がその声に応じたのを見届けたからではないのだろうけど、アーチャーは口の端を僅か吊り上げ、小さく唄った。

 

「―――― I am(我が) the born(骨子は) of my(捻れ) sword(狂う).

 

 滑らかにアーチャーの口から流れ出る言葉。

 それはおそらく、彼が持つ魔術の独自(オリジナル)呪文(スペル)

 だってほら、その証拠に彼の弓には捻れた長剣が番えられていて、

 

「――――“偽・螺旋剣(カラドボルグ)”」

 

 低い呟きと共に放たれたそれは、空気を、世界を言葉の通り捻じ曲げながら狂い進み、そして。

 

 

 

「■■■■■■■■――――――――!!」

 

 

 

 気迫だけでもって世界を脅迫するバーサーカーを、しかと撃ち据えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは、まさに爆撃だった。

 バーサーカーの一撃をミサイルと呼ぶのなら、アーチャーの一撃は砲撃に等しい。高高度から放たれる精密爆撃、それがアーチャーの攻撃だった。

「――――ッ」

 耳が痛い。あまりの爆音に鼓膜がイカれそうだった。

(でも、これなら)

 如何に狂戦士とはいえ、ひとたまりも無いだろう。

 煙が収まる。バーサーカーが居た地点は、バーサーカー自身が作り出したクレーターなど生易しい程に深く、広くえぐれていて、

「――――な」

 その中心に、灰色の山が聳えていた。

「嘘、効いてないの……?」

 呆然と呟く凛。距離があるのでよく分からないが、その顔が若干青ざめて見えるのは決して気のせいではないのだろう。

 アーチャーの一撃で舞い上がった土埃が晴れ、クレーターの中心に立つサーヴァントの姿が月光の元に明らかになる。その身体には傷一つ無く、それどころか切り飛ばされていたはずの両腕すらも復元していた。

 

「――――ふん。どう、リン? 驚いた?」

 

 幼い声に、士郎はその存在を思い出す。

 バーサーカーのサーヴァント。イリヤという名の白い少女は目を細め、口の端に笑みを刻みながらこちらを見ていた。

「私のサーヴァントは英霊ヘラクレス――――そう簡単にやられる筈が無いでしょう?」

 勝ち誇ったかのようにイリヤは言う。その眼は凛ではなく、その赤いサーヴァントに向けられていた。

「でも私も驚いたな。まさかバーサーカーが一回殺されるなんて思わなかった」

「一回? ――――まさか、バーサーカーの宝具って」

 イリヤの言葉に何か感づいたのか、凛が驚きを噛み殺した声を上げる。

 白い少女はええ、と頷き、くるりと身を翻した。

「面白かったから、今日は見逃してあげるね。さ、バーサーカー。行こう?」

 マスターの言葉に応じ、バーサーカーがゆっくりとクレーターの中から姿を現す。鋼色の狂戦士は、近づくことさえおぞましい気配を纏っているが、敵意だけは帯びていなかった。

 どうやら、本気で今夜はこれで終わりにするらしい。

 士郎と凛。セイバーとアーチャー。誰も彼もが息を飲み、微動だに出来ない。

 イリヤとバーサーカーは何の気負いも無さそうにこちらに背を向けて歩き出し、

 

「あ、そうだ」

 

 にこりと、見た目相応の童女のような笑みを士郎に向けた。

 

「また会おうね、お兄ちゃん」

 

 それが、今宵白い少女と交わした最後の言葉となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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